
編:大野木雪乃、黒岩麻衣、塚田里菜、簑輪美沙紀 「sees magazine Vol.1」 (株式会社やまとわ)
農と森のインキュベーション施設「inadani sees」。農や森などの自然資源を活かして、持続可能な地域を想像するための「企て」を生み出し、それを見えるカタチに変えていく場所として、2023年5月に長野・伊那谷に誕生しました。
なぜ、このまちにインキュベーション施設が必要なのか。その問いに対して私たちは、「これからもまちがつづいてほしいから」だと考えています。
地域ごとの文化が守られ、その土地に生きる人たちが希望を持って生きていけるまち。自然があり、心身の健康や学びがある。やりたいことに挑戦できる環境があり、幸福がある。
私たちのようなローカルのインキュベーション施設は、そんな「つづいていくまち」をつくるために、少し先の未来と、今いる場所をちゃんと見つめたいと思っています。
創刊号のテーマは「Rescale 」。
このテーマには、「規模の再編集」と「新しいものさし」という二つの意味が込められています。
地域の資源で経済と社会と自然を循環させていくには、どんなビジネスがあるといいのでしょうか。
大きすぎず、小さすぎない。まちを、仕事を面白くするような、ちょうどいい規模のビジネスはどうすればつくれるのでしょう。そして、ちょうどいい規模のビジネスを実現するためには「新しいものさし」をつくることも大切です。
私たちの社会的なものさし、価値観を新たに、地域資源と生きていく規模をつくり直す。
これからも地域の風景とともに生きていくために、「Rescale」について考えてみたいと思います。
(sees magazine webより)