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憶えている人

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関根愛『憶えている人 vol.1』(関根愛) 憶病であるということは、 たくさん憶えているということだ ✴︎ あれはどうしてそうだったろう あの人にとって、人生は何だろう 夜になると光る星とおなじに 暗いときに光るものが人生にある 小さくて、こたえのない とるにたらないことにほど宿るその光を いつまでも憶えている 葬儀の配膳、牛乳屋の営業、じいさんの家の掃除人と話し相手、都心のタワマン受付、幼い三兄弟のシッター..etc 『憶えている人』は、俳優時代の10年間を中心に経験した33のアルバイトから印象的だったものと、そこで出会った人たちとの"一瞬"をとらえたエッセイ集。 人生を変えるような出会いより、とるに足らないかもしれないささいな出会いのほうを、いつまでも憶えている。 何も引かないし足さない、何も変えない、あるだけそのままの出会いだからこそ、消えないで胸のうちに生きている。 これを書きながら、自分を道の草花のように思った。 もう会うことはない人たちのところへ、会いに出かけることはできないが、ここから小さな花束を贈ることはできる。 (関根愛ウェブサイトより)

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